Rcp

 Windows 2000 コンピュータと、リモート シェル デーモンである rshd を実行するシステムとの間でファイルをコピーします。rcp コマンドは接続コマンドの 1 つです。このコマンドが Windows 2000 コンピュータから発行されている場合、このコマンドを別の転送に使用して、rshd を実行する 2 台のコンピュータ間でファイルをコピーすることもできます。rshd デーモンは UNIX コンピュータ上で利用できますが、Windows 2000 上では利用できません。このため、Windows 2000 コンピュータは、コマンドを発行するシステムとしてだけ参加できます。リモート コンピュータは、rshd を実行できるだけでなく、rcp ユーティリティも提供しなければなりません。

rcp [-a | -b] [-h] [-r] source1 source2 ... sourceN destination

パラメータ

-a

ASCII 転送モードを指定します。このモードは、発信ファイルのキャリッジ リターン/ライン フィード文字をキャリッジ リターンに変換し、着信ファイルのラインフィード文字をキャリッジ リターン/ラインフィード文字に変換します。これは、既定の転送モードです。

-b

バイナリ イメージ転送モードを指定します。キャリッジ リターン/ラインフィード変換は実行されません。

-h

Windows 2000 コンピュータの隠しファイルを転送します。このオプションなしで rcp コマンド ラインに隠しファイルを指定すると、このコマンドは、ファイルが存在していないのと同じ効果を持ちます。

-r

コピー元のすべてのサブディレクトリの内容をコピー先へ再帰的にコピーします。-r はコピー元がディレクトリでない場合でも動作しますが、source  destination は、どちらもディレクトリでなければなりません。ディレクトリでない場合は、再帰的なコピーは行われません。

source  destination

[computer[.user]:]filename 形式で指定しなければなりません。[computer[.user]:]の部分が省略されると、コンピュータはローカル コンピュータであると見なされます。[.user] の部分が省略されると、現在 Windows 2000 にログオンしているユーザー名が使用されます。ピリオド ( . ) 区切りを含む完全修飾コンピュータ名を使用する場合は、必ず [.user] を指定しなければなりません。指定しないと、コンピュータ名の最後の部分がユーザー名として処理されます。複数のコピー元ファイルを指定する場合は、destination はディレクトリでなければなりません。

ファイル名が、UNIX ではスラッシュ (/) で、または Windows 2000 システムでは円記号 (¥) で始まっていない場合、現在の作業ディレクトリに対する相対ファイル名であると見なされます。Windows 2000 では、これが、コマンドの発行元ディレクトリになります。リモート システムでは、リモート ユーザーのログオン ディレクトリになります。ピリオド ( . ) は、現在のディレクトリを意味します。リモート コンピュータでワイルドカード文字を使用するには、リモート パスにエスケープ文字 (¥、"、または ') を使います。

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