プログラミング思考トライアングル
要求と結果は思考でコントロールする
「こんなプログラムを作ってみたい」って考えた事がありませんか? これこそが、あなたの「要求・要件」なのです。
要求は曖昧
要求は、「こんなプログラムを作りたい」「こんなプログラムが必要だ」という漠然とした思いからはじまります。このレベルでは、どこまで考えても現実の結果とは結びつきません。曖昧な要求から現実的な結果は得られないということです。結果を得るためには、これらの中間にある様々なプロセスを経て導き出さなければなりません。このことは、簡単なプログラムでも演習問題でも同じです。
この要求で、プログラムを作ることができるでしょうか? ほとんど不可能でしょうね。この段階の要求はどちらかといえば「思いつき、願望・要望」に近いもので、具体性に欠け矛盾をはらんでいる、深く考えていない、重要な点が漏れている、要求の本質が見えていないのです。
図 思考トライアングル
要求から結果を導く=様々な思考
プログラミングは、様々なフェーズで意識し考え「結果」を出すことが求められます。その結果の発生元は「要求・要件」です。この2つが基本です。3つめの知識、設計、技術、経験、プログラミング言語、OSなどは「要件の本質」を導きだして「現実的な結果」を作り出すための手段です。「結果と要件」と3つめの項目を結びつけるのが「思考」です。ここで掲げたキーワードは、それぞれが独立しているのではなく 連携、関連、包含、階層 と様々な状態になっています。IT@NET塾(以下、丸山塾と呼ぶ)では、様々なキーワードの思考方法をサンプルプロジェクトを使いながら「丸山メソッド」として解説していきます。