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Small Basicプログラムの基本スタイル
プログラミングは、次のようになっています。
文法は至ってシンプルです。
高度なプログラミング言語と比較すると「できないこと」が多々ありますが、
覚えることが少ない分プログラミングをすぐに始めることができます。
一般的な言語と比較すると
- マルチステートメントはサポートしない
- プログラムは、メインルーチンとサブルーチンで構成される
- 変数は、型宣言不要(型宣言することはできない)
- 変数は、定義されていれば、サブルーチンでも使用できる
- プログラムは GOTO などの特別な命令がない限り,行番号の小さい行から大きい行へ順番に実行される
- プログラムは END 命令があるとそこで終了する
- 変数の大文字と小文字の区別される
- ウィンドウは、テキストウィンドウとグラフィックウィンドウがある
両ウィンドウを表示することも可能 - デバッグ機能はない
- 文字列の書式機能はない
Small Basicの文法概要
コメント | ( ’ ) シングルクォート | 'これはコメントです | |
定数 | 整数値 | 10 | |
実数値 | 10.5 | ||
文字列 | ( " )ダブルクォートで囲む | "こんちには" | |
変数 |
型を持たないため定義不要 名前に値を代入すればOK |
Value=10 TextWindow.WriteLine(Value+20) Value="Test" TextWindow.WriteLine(Value+"123") |
|
配列 | 一つの変数で複数のデータを扱う |
name[1] = 1 name[i] = TextWindow.Read() name[x][y] = 1 |
|
演算 | 加算 | ( + )プラス | 10 + 2 |
減算 | ( - )マイナス | 10 - 2 | |
乗算 | ( * )アスタリスク | 10 * 2 | |
除算 | ( / )スラッシュ | 10 / 2 | |
文字列演算 | ( + )プラス |
両方が数値であれば、整数の加算が行われる 片方が文字列であれば連結される |
|
論理 | 論理和 | Or | 式 または 式 |
論理積 | And | 式 かつ 式 | |
等価判定 | 左辺式 = 右辺式 | 等しいときTrue、それ以外はFalse | |
代入 | 変数 = 式 | 式の結果を変数に代入 | |
文字列連結 | 文字列の連結、文字列と変数の連結 | text="text" text = text + "123" value = 123 text = text + value |
|
ラベル | <ラベル名>:コロン |
Label: Goto Label |
|
条件判定 | If <判定式> Then 文 EndIf | if (a=1) Then | |
繰り返し | For ~ EndFor | ||
While ~ EndWhile | |||
メインルーチン | サブルーチンを除く部分全般 | Sub~EndSubで囲まれていない領域 | |
サブルーチン | Sub <サブルーチン名> ~ EndSub |
Sub Initialize TextWindow.WriteLine("初期化処理") EndSub |
入出力やサービス機能については、オブジェクトが提供されています(APIリファレンスマニュアル)
画面は2種類(オブジェクトを利用します)
- グラフィックウィンドウ
- テキストウィンドウ
それぞれのウィンドウは独立していて、グラフィックウィンドウとテキストウィンドウを
プログラムから同時に画面表示することができます。
このプログラムを実行すると、2つのウィンドウが同時に表示します。
どちらかのウィンドウを閉じるとプログラムを終了します。
※それぞれ、2つ以上を表示することは出来ません。
Small Basicデバッグ方法(問題解決方法)
Small Basicはデバッガ機能は装備されていません。そのため、
- プログラムの問題
- プログラム実行の流れ
- 計算結果
期待する動作にならない場合、どこに問題があるかを調べるのに手間がかかってしまいます。そこで、グラフィックウィンドウベースのプログラムの場合、テキストウィンドウに実行状態を表示することでどこに問題があるのかを発見するのに役に立ちます。
必要な箇所に、TextWindow.WriteLine()を追記して実行状態や計算結果などを表示します。